2026年2月28日(土)、名古屋の老舗『名鉄百貨店』が71年の歴史に幕を下ろします

2026年2月28日(土)に愛知県名古屋市で、地域の人々に71年の長きにわたり愛されてきた『名鉄百貨店』(名鉄百貨店本店)が閉店します。大好きな百貨店でした。

  • 暖簾(のれん)の古さ:歴史を感じさせる威厳

  • 重鎮然とした佇まい:名駅の顔としての誇り

  • 愛情深く手が行き渡った設備:老朽化を感じさせない清潔さ

  • ベテラン店員さんの振る舞い:忙しない時代を忘れさせる落ち着いた接客

そして

昔から不思議だったのですが『名鉄百貨店』に一歩足を踏み入れると、独特な「ゆったりとした時間の流れ」に変わるんです。

あくせくした時代から離脱したような、ほんと安心できる「『名鉄百貨店』だけが持つ、独特な時間の流れ方」が大好きでした。残念でなりません。

最後に今までありがとう!を伝えるため先日、『名鉄百貨店』へ行ってきました。

『名鉄百貨店』の公式HPでは現在、特設ページが開設されています。素晴らしいページなので、ぜひご覧ください。(最下部にガチャガチャもあります)

営業最終日(28日)に予定されているイベント

  • 中日新聞PR号外配布
    10時~19時:メンズ館 6階「71年分の歴史展」会場
    17時~19時30分:メンズ館 1階ショーウィンドー前特設会場

 

  • 名鉄百貨店オリジナルアクリルキーホルダーお買上げプレゼント
    16時~19時:メンズ館 1階正面玄関横特設カウンター

 

  • ジャズ & トーク ~71年分の感謝を込めて~
    17時~:メンズ館 1階ショーウィンドー前特設会場
     

名鉄百貨店公式HPより抜粋

ナナちゃん人形ともお別れかと思いましたが、どうやら『名鉄百貨店』から『名古屋鉄道』へ移籍するだけで、今後もここに居てくれるようです。

名鉄百貨店本店の公式SNSによるとナナちゃん人形に、

「71年分の歴史展」でお客様から寄せられたメッセージの中から、厳選した71個をサイネージ衣装にて紹介する

とのことです。

《詳細》
3月3日(火)まで
各日9時~21時まで(※最終日は16時頃終了 )

毎時7分・17分・27分・37分・47分・57分にはナナちゃんが7回手を振る

とはいえ、いよいよフィナーレという感じがして悲しいです。

『名鉄百貨店』の好きな場所

『名鉄百貨店』が纏(まと)う空気自体が好きなのですが、中でも好きな場所がいくつかあります。

1.本館1階の吹き抜け

1つ目は、本館1階の吹き抜けです。

正面入り口を入って少し奥へ進むと、短いエスカレーターや階段があり、そこを上がると吹き抜けのフロアが現れます。

名鉄百貨店本店のフロアマップ(案内図)マップを見るとこちらも「1階」となっているので”小上がりになったフロア”といったところでしょうか。

ギリシャ宮殿のような、豪華絢爛な柱も雅(みやび)で2Fのこの手すりから、1Fの様子をぼんやり眺める時間が好きでした。この景色が見れなくなるなんて信じられません。

名古屋駅前の再開発計画は一旦ストップしているようなので、考え直してもらえるとうれしいです。

2. 各フロアのエレベーター

後に書きますが、ここ『名鉄百貨店』には、世界で2基しかない有名な”東芝「C型エスカレーター」”があります。

おそらくこの日立のエレベーターは特に珍しいものではないと思いますが、控えめなのに上品。間違いなく、お客様のために毎日働いている様子が尊くこの子達も好きでした。

他にも古いエレベーターがまだ現役で働いていますし、7階から8階には残存するものはここだけといわれる”OTIS ESCAL-AIRE”(オーチス製の「エスカレーア」(エスカレーター))もあります。

機械マニアではありませんが、閉店と聞くとつい

こういう整備をしてもらいながら、当たり前に何十年も働き続けてきてくれた重機に思いを馳せてしまいます。

まだ働けるのに、解体でしょうか。

仕方ないこととはわかっていますが1階の吹き抜け同様、こうした文化的にも貴重なものがこのタイミングで無くなってしまう事が大変残念です。

3. 超有名!世界で2基しかない東芝「C型エスカレーター」

この案内は初めて見ましたが、そうなんです。

『名鉄百貨店』本館8階〜9階には世界で2基しかない、手すりが垂直に落ちる珍しいエスカレーターがあるんです。

それがこちら。

動く姿をお見せしたいのですが写真ですみません。エスカレーターマニアさんの間では昔から有名で、YouTubeにも動画がありますのでぜひ探してみてください。手すりが落ちていく様子を見ていると心が落ち着きます。

焚き火や、ししおどしをぼーっと見る時のあのゾーンに入る感じになります。伝わりますか?(笑)

↑写真右下あたりをご覧ください。

降りる場所(金属部分のステップ)に筆記体で『Toshiba』と書かれています。このロゴも珍しいそうです。素敵なデザインですね。

また上にも書きましたが7階から8階には残存するものはここだけといわれる”OTIS ESCAL-AIRE”(オーチス製の「エスカレーア」(エスカレーター))もあります。

名鉄百貨店の公式HP「名鉄百貨店のトリビア」に詳しく書かれていますので、ぜひチェックしてみてください。

各フロアとも、多くのお客さんで賑わっていました

ついついマニアックな切り口からご紹介してしまいました。

『名鉄百貨店』では、閉店が発表された後、第1弾〜第3弾に分け閉店売り尽くしセールを行っています。そのためデパートの売り場は平日にもかかわらず多くのお客さんで賑わっていました。

地下(名鉄電車改札口付近)から上がるエスカレーター

特に本館1階入り口付近のワゴンセールではご婦人方が品物を取り合い、活気付いていました。賑わう様子を見ると、こちらも元気になりますね。(皆さん戦闘体制だったので写真は撮れませんでした(笑))

本館3階 婦人靴売り場
(隣のバッグ売り場のワゴンセールも大盛況でした)

この地方で唯一の『紀伊國屋』。こちらも閉店してしまいます。

メンズ館地下1階にあります

特別展示「名鉄百貨店71年分の歴史展」では涙で前が見えず

名鉄百貨店71年分の歴史展案内最終日まで、メンズ館6階連絡通路にて”〜心をこめて、ありがとう〜名鉄百貨店71年分の歴史展”が開催されています。

素晴らしい写真が撮れました。
展示の最初には(おそらく)名鉄百貨店のテーマソングが流れる中(歌詞がいい)、「歴代お客様ご案内係制服コレクション」「歴代ナナちゃんコレクション」がお出迎え。

ナナちゃんの服は覚えているものが結構あって懐かしかったです。お客様ご案内係の制服、素敵でした。

そしてこちら。

歴代の包装紙デザインの素敵なこと!ハイセンスすぎてため息が出ました。

なんで取っておかなかったんだろう。人生に溶け込みすぎ「存在すること」が当たり前になっていたんですよね。いつも失って初めて気づく「当たり前の存在」の尊さ。考えさせられました。

半月以上前に行きましたが、すでに通路いっぱいにこのようなメッセージが寄せられていました。どのメッセージも思いが詰まっていて『名鉄百貨店』がいかに地域の方々に愛されていたのかがよくわかりました。

過去行われたイベントの新聞記事も壁に掲載されていたのですが、それは懐かしかったです。(きんさんぎんさんが1997年の報道展のテープ切りをされている記事もありました。)

そんなこんなで展示を見ていると自然と涙が出てきてしまい「恥ずかしいな」と思い必死で止めようとしていたら、同年代の男性が隣で同じ状況になっていました。

同志を見つけたことで、我慢するのをやめました。

平日のお昼時ということで私とその方、お婆様が数人ほどいるだけだったので、心に身を任せ泣きながらメッセージを書き、後ろ髪引かれる思いで帰路につきました。

「名古屋みやげ」はぜひこちらで!おしゃれなアイテムが見つかる『名鉄商店』

マンネリになりがちな「名古屋みやげ」。

今回『名鉄百貨店』が閉店することでたまたま知った『名鉄商店』いうお土産屋さんがあります。ナナちゃん人形のすぐ横で営業されているおしゃれなお店です。

記事を書くのが遅くなってしまい、最終日が明日になってしまいましたが

将棋の藤井聡太さんが対戦中食されたことで有名になった「ぴよりん」と、名鉄のマスコットキャラクター「こぐまくん」がコラボしたケーキが期間限定で発売されています。

ジャン。

実物もとってもかわいいんです。残り1日、明日までの販売です。どこまで訴求できるかわからないのですが、どなたかの目に留まりますように。

『名鉄商店』さんには、こちらの商品以外にも「東海地方の企業がつくられた、おしゃれなお土産」を多く販売されているのでぜひ覗いてみてください。オンラインストアもお持ちです。

まとめ

実は最近、もう一度『名鉄百貨店』へ伺いました。何度行っても満足できないので困っています。最後にもう一度、手を振るナナちゃんの電光メッセージを見に行けたらいいな。

私のように『名鉄百貨店』に思い入れがある方で、なかなかお店まで出向けない方が
この記事を読み、懐かしんでいただけたら幸いです。